その不調、口内フローラが関係しているかもしれません
- Yoshiko Omura
- 5月2日
- 読了時間: 3分
最近よく耳にする「腸活」。 腸にすむ腸内細菌たちは、私たちの免疫、代謝、そしてメンタルにまで影響を及ぼすことがわかってきています。 そのため、「腸内フローラ検査」を受けて、腸内環境を整えようとする方も増えています。ところで―― その腸内フローラと深く関係しているのが、「口内フローラ(口の中の細菌バランス)」だということをご存知でしょうか?
食事だけでは届かない、不調のヒント
腸内環境は、食事や生活習慣によって変化しやすく、比較的コントロールしやすいのが特徴です。 一方、口内フローラはもっとダイレクトに、今の体調を映し出す鏡のような存在です。
口腔内の状態は、単なるオーラルケア不足だけではなく、
ホルモンバランスの乱れ
自律神経の乱れ
免疫機能の低下
といった、全身状態のサインであることもあります。
口腔–腸軸(Oral–Gut Axis)という視点
近年注目されているのが、「口腔–腸軸」という考え方です。 これは、口腔内の細菌が唾液や飲食物とともに腸へ到達し、腸内フローラに直接影響を与えるというメカニズムです。
たとえば、Fusobacterium nucleatum(フソバクテリウム)は、大腸がんの病変部から高頻度に検出される細菌の一つ。 この細菌が腸内に定着することで、炎症を引き起こし、がんの発生リスクを高めることが報告されています。
このように、口腔内の細菌は決して“口の中だけの問題”ではなく、全身の健康と密接に関わっているのです。
ホルモンバランス・神経系と口内フローラの関係
● ホルモンの変化が口腔内に及ぼす影響
女性の場合、エストロゲンの変動(月経、更年期、妊娠など)が唾液の分泌量やpH、微生物構成に影響を与えることが知られています。 特に、更年期には唾液が減少しやすく、口の乾燥やネバつき、炎症のリスクが高まります。
また、エストロゲンは抗炎症作用を持つため、ホルモンの低下により歯周病や口腔内の炎症が悪化しやすくなります。
● 神経伝達物質とマイクロバイオームの関係
口内や腸内の細菌は、セロトニンやドーパミンの前駆物質を産生することがわかっており、 これらは脳腸相関だけでなく、口腔–脳軸にも関与していると考えられています。
つまり、口内フローラの乱れがストレスやメンタル不調に影響する可能性もあるということです。
口内フローラの乱れと全身疾患の関連性
研究では、口内フローラのバランスが崩れることで、次のような全身の疾患リスクが高まることが示されています:
糖尿病:口内の慢性的な炎症がインスリン抵抗性を悪化させる可能性
関節リウマチ:特定の細菌が免疫異常を引き起こす可能性
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD):口内細菌が腸に影響し、肝機能へ負担をかける
炎症性腸疾患(IBD):腸内免疫を刺激し、炎症を誘発
膵臓がん・大腸がん:口腔細菌が腸内に定着し、発がんリスクを高めると報告
オーラルケアを頑張っている人こそ、受けてほしい検査です
「口内フローラ検査」と聞くと、「歯磨きを怠っている人向けのもの?」と思われるかもしれません。 でも実は、しっかりオーラルケアをしている人ほど、検査を受ける価値があるのです。
口の乾き
ネバつき
口臭やヒリつき
これらの症状があるのに、毎日のケアを欠かしていないとしたら―― “歯磨きでは届かない領域”に原因があるかもしれません。
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